【お香レビュー】FLUTE ウィステリアを焚いてみた

fwis.JPG
20本入り インド製 燃焼時間30分程度

気がついたら桜もほぼ散って、初夏の雰囲気が漂い始めた・・・と思ったら、いきなり2月並みの寒さが押し寄せてきて、片付けたはずのストーブが再び実戦配備に就いたりとまったく訳がわからん昨今です。

ともあれ桜が終われば次なる花は藤やツツジです。既にヤマツツジはややピンクがかった薄紫の清楚な花を咲かせていて、山道を通るたびに和みの波動(笑)を放射してくれておりますが、藤はと言うと、園芸種のものは花を付け始めてますが野生種の方はまだまだかなといった雰囲気。

野生の藤は確か野ばらなんかと同じ頃に咲く記憶があるんですが、野ばらのあまーい香りと藤の凛とした香りが漂う初夏の山歩きはなかなか趣があるので、普段出不精な人も天気が良ければ是非やっちゃってください。



で、藤のお香です。以前香彩堂さんの藤をレビューしたことがありまして、優しくパウダリーなフローラル感が心地の良いお香でした。
が、本物の藤の香りに似ているかというとそれほどでもなく。
なんというか、あのストイックな"普段何を言っても塩対応しかしてくれないけど実はすごく優しい"雰囲気の香り大好きなんですけど、香彩堂さんのは優しさが増量中になっていて、つっけんどんな塩対応の味わいが足りないんですよね。

で、今回はフルートです。
上匂いですが、かなり本物の藤っぽい。まず感じられるのは怜悧な雰囲気の酸味の効いた香りで、しかし甘さをしっかりと奥の方に感じ取ることが出来る藤の香りです。


こちらを焚いてみると、やや上匂いに比べるとカドが取れた柔らかさが出てくるものの、それでも藤の塩対応感は依然健在。何気に再現度高いですねこれ。
国産のお香はどうしても尖った部分を丹念に削り落とす方に向かうせいか、藤とかジャスミンなどの尖った香りは必要以上にマイルド&スイートな香りに改変されてしまうのですが、尖っててもOKな海外系はこういうところで強いですね。

という訳で、藤の香りが好きな人にかなりおすすめ。
なお、次の記事も藤のお香になりそうです。
おすすめ度★★★★★


この記事へのコメント

  • ゆらり

    おはようございます。

    こう様は写真もご趣味なんですね。スマホやタブレットでついで撮りではなくカメラ新調というところにこだわりが感じられます。

    なるほど、“塩対応”٠٠٠確かに藤の香りには優しく甘いだけではない、入り込むまでにちょっと生硬とでもいったようなニュアンスがあるかも。

    “国産のお香は尖った部分を削り落とす傾向”にも納得しました。
    ずーっと以前インドのお香を試した時、何かあからさまな印象を受けたんですね。もろに官能的とか。
    日本香は霧や霞で包んで侘び寂び感が醸し出される٠٠٠花の香りなら猫なで声みたいな優しさになる٠٠٠猫なで声はともかく、その秘すれば花的なところを好ましく思ってきましたが、少しは遍歴した今ならそれぞれの魅力を楽しめるかもしれません。
    花のお香はたくさんあっても、微かな硬さや酸味などを含んだ再現度の高いお香は貴重ですね。ありがとうございました。
    2018年04月14日 10:49
  • こう

    ゆらりさんこんちには。
    趣味と呼べるほどの写真はやっていませんけど、ちょっとした風景写真なんかはよく撮ったりしますね。
    なんというか、記憶力が良くないので写真にしておかないと思い出せなくなると言うか・・・。

    お香の香りは自分にとって2つの目的がありまして、一つは純粋に香りを楽しむ事なんですが、もう一つは香りを通して季節の情景を反芻する事です。
    前者の場合はまったりとした当たりの柔らかさ重視ですが、後者は再現度とか鮮やかさ重視です。
    海外のお香はおっしゃる通りあざといまでにガツンとくるのですが、それだからこそ強く季節の情景を呼び起こしてくれると言うか、記憶のどこかにしまいこんで忘れてたものを掘り起こしてくれると言うか・・・、まったりと脳を休ませる香りと、逆に脳を叩き起こす香りを楽しんでいる感じです。
    2018年04月18日 12:31